後書き――一等いっとうかブービーしょうねらおう――


 はい、例によって例のごとく、訳のわからない後書きタイトルです。
 えーとですね、ゴルフの話ではありません。ゴルフはやったことないですから。ですが何にしろ、二位に甘んじるくらいなら下から二番を狙ってみるのも一興かな、という発想は確かに持ってます。勉強でそんなこと考えちゃいけないですけどね。……かといって、運動では下から二番を狙おうにもビリにしかなれなかったりもするんですが……。
 連載時のこの回(二〇〇二年二月号GNO‐SIS掲載)を書いていた時は、ちょうど高校で、図書委員の委員会活動(の中の、年刊冊子編集)が大詰めを迎えていて、物語の中の皆も忙しいですがそれに負けず劣らず私も忙しかったのです。全く普通の事として学校で九時まで残業(……と言う表現が良く似合う作業の連続)でした。気合が入りすぎているような気がするほどの委員会ですね。委員会で合宿は、信じられなかったものです……。
 因みに、訳あって私は今(高校三年冬休み。多分)も冊子の人であり、この原稿が上がったら書苑に掛からねばなりません。泣けてきます。何故こうなるのでしょう……。
 今回、第十回では秀一さんが活躍しています。内部でも外部でも。そういえば『内部』の秀一さんには予想もしないような表現を『書かされて』しまいました……。「凄絶」はともかく「妖艶」は……。総合すると「凄艶」になりそうですがそう書かせてくれなかったのです、何故か。……台本無視では役者失格ですよ、――いや、役者じゃないからいいって事でしょうか。とにかく……この時点で、彼は一切私の手におえない人物に成長してしまいました。予想外の事態でした。
 奏流はだんだん人格がはっきりし始めているし、志津馬は苦労(&苦悩)しています。一方で保幸は骨抜きです。きっと彼が家に戻ったのは、梓さんがご飯つくって待ってるって言ったからです。女に弱かったのかゆっきー(ええと、私は保幸をこう呼んでます……最近では部員からの呼び名もそうなりつつ(笑))。因みにこの二人については、後半に収録している番外編・外伝肆を参照してください。というか、連載当時はこの回より前に番外編が部誌に載っていた為、既に読んだものとみなして話が進んでいます。不親切で誠に申し訳ないです。
 To be concluded というのは、次回で終わり、という際に使われる『続く』の表現です。私が使ってる辞書には、《To be continued》と一緒に載ってますね。これが書きたくて仕様がなかったんですよ。……まあ、そのために連載をしてきたのかと言われるとちょっと違うんですがね。
 さて、長々とやってきましたがあと一話となりました。どうぞお楽しみください。

水門 清哉 拝。


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