後書き――昨日きのうのアレ?ちょっとっててね――


 さて。本気で訳のわからないサブタイトルに出会いました。もうどう始末をつけていいやらさっぱりですね(笑)。どうしてもこうしなければいけなかった訳ではないのですが(《法則性》を守るだけなら、いざとなったら『来てね』ですら通用するんですから)。

 この回は連載時、冬休み前締め切りであったにもかかわらず、勝手に私が頼み込んで冬休み直後に提出しました。故に、掲載誌は十二月号でありながら後書きに「あけましておめでとう」の文字が……。見返してつくづく思いますが、申し訳ないことをしたものです。
 さて。この号はようやく家が元通りになった話です。一ヶ月で済む予定だったのが一体何号続いたのでしょう……。まあその都合で結構過去だの未来だのを紹介できたので、彼らに付加されている膨大な設定も多少は無駄にせずに済んだし、それなりに有用ではあったのですけど。同じような系統のアイディアで、いきなり剣と魔法の世界に突入というネタがあったのですが、それこそ収拾がつきません。無理矢理配役を考えるとすれば、友典=剣士、英晴=格闘家、秋=盗賊、由乃=神官または魔法使い、一粋は……宿屋の主人(あああ、主人公グループに入れない)。そして奏流が一連の話のキーパーソン、と。それも面白かったかなと思うんですが、でもそうすると彼らは一生現実に帰ってこない気がしたんで止めました。正解だったと思います。
 ……この回、私は趣味に走りました。来兄さんと由乃さんの関係にそれは最も顕著です。来さんに喋らせた「護法神」云々の台詞がそれです。かなりまずいなと思っていたのですが、今回読み返してみてあまりに違和感がないので、元々の「守護天使」を「護法神」に置き換えるだけで済ましてしまいました。これで台詞そのものの類似はかなり解消されましたが。
 出典は少年チャンピオンコミックス・高橋葉介先生の「学校怪談」十三巻です。ただし、修正が加わったため、割とわかりにくくなっています。まるきり部の内輪である部誌だから構うまいと思っていたのですが、今回こうしてまとめるにあたって躊躇しました。でも、この関係がなければ由乃のキャラクターが成立しなくなってしまっていたので、諦めてそのまま行きます。葉介先生本当にごめんなさい。
 この辺りの由乃と来兄さんの会話は、故意にわかりにくい表現を使って行われています。私が手抜きをして校正しなかった訳ではないのです。自分でもわかりにくいと思ったくらいですから直したかったのですが、来さんがわざとわかりにくく喋っている以上しょうがありません。頑張って解釈してくださるようお願いいたします。……いえ、放置して下さっても全く問題ありませんが。
 えーと……新登場キャラクターは医療班と電気電子部門の吉川健次郎&里見英理ペアのみですね。内輪で人気があったので、書き直しにあたって下の名前を決めてみました。何かいやに仲良くなりました。里見さんのマイペースぶりに、書いていて笑ってしまって、そのおかげでどうも私自身も突っ込みの気持ちが抑えきれず、かなり地の文に近い(けど、一応は登場人物の心情描写の)文で思いっきり言ってます。「吉川さんだけか。吉川さんだけなのか。」などですね。まあこの二人の再登場はあまりなさそうですが。
 あと、家が元に戻った後の一粋のボケ「八時だよ」はわかっていただけましたでしょうか。古いですよ。今時の若い人に「八時だよ全員集合」とか言っても首を傾げられるだけでしょう。……ってな訳で元ネタはドリフでしたが、実は私も直接は知りません。何で私、自分でもよく知らないものをネタにしたんでしょうか……。
 さて、それではひとまずこの辺で。次回もお楽しみください。

水門 清哉 拝。


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