後書き――徹夜生活継続中てつやせいかつけいぞくちゅう――


 この回は二〇〇一年GNO‐SIS七・八月合併号に掲載されたものです。ただし設定上の間違いと話の矛盾が見つかったので、今回の改稿で多少修正しています。後書きタイトルの徹夜生活は夏休み中の事ですが、文化祭前の手直し中にも不規則な生活をしていました(最終的には徹夜を強いられましたね……)。
 この回で初めて秀一さんの悪戯が登場。大変お茶目なお兄さんなのです。あの仕掛けだらけの部屋、憧れます。私じゃ散らかしすぎて仕掛けが動かなくなるのが落ちですが……。最近私は、彼のことを「兄さん」と呼ぶ癖がついてしまいました。因みに友典は「のりさん」です。
 この回でようやく友典たちが外に出てくれて良かったです(笑)。
 執筆に時間をかけた分だけ、新規登場キャラクターが増えてますので、ざっと紹介します。
 山口孝弘。当初はすごく「いい奴」だったのに、書き進む内、馬鹿馬鹿しいほど明るい自覚のないおせっかい焼きさんになってました。
 それから羽澄遊帆。第一回の、白衣を着て[STEB]のメンテナンスをしていた十七歳。この歳で就職してて、しかも電気電子部門のホープで、実は大学に飛び級入学していて今現在在学中、とか(社会制度は、私たちの世界と向こうでは多少違うのです)。それに藤四郎と同じ苗字です(……強いてここでは語りません)。しかし、親は何考えてこんな名前をつけたんでしょうか。いや、名付け親は私ですが。
 そして〈オート・ハート〉。自動的な心、でしょうか?これからの鍵を握る人物の一人なんで、詳しくは書けません。悪しからず。
 その他数人については詳細な設定がありませんので、略します。
 ところで登場人物たちの学部なんですが、
・友典……国際学部(国際関係学)。他は多分、幼少時に周辺の人(家庭教師や家族など)によって仕込まれてます。……たまに思うんですが、彼は大学に行く意味があるのでしょうか……。
・英晴……看護・保健学系(体育・健康科学、スポーツ科学とか)。あんまり小難しいこと考えるの好きそうじゃないので、どっちかというと実技で済みそうなもの。でも彼、頭もそう悪くないんだけどなぁ。
・秋……理学部(生物学)バイオテクノロジー専攻。。青い薔薇を作るのが夢です。それに関するエピソードはまだ、書いていません。書きたいなぁとは思うんだけど、その方面の知識がないですー。しかもこれに関する話って結構難しいぞ(汗)。
・一粋……医学部。本人は医者になりたいのに、親は芸術家にしたいという、恐らく普通とは逆の希望があって、彼は医学部に通いながら絵を描いています。外伝弐を参照してください。
・由乃……文学部(哲学、倫理、宗教系)。言わずもがな……彼女は家を継ぎますから。家と言っても、厳密には神道でない神社、という微妙にいかがわしさを感じさせるものですが。外伝壱参照です。
・藤四郎……工学部(機械工学)。本編を読み通せば自明の理です。
・秀一……学部は不明。ただし、通った大学は恐らく、羽鳥大ではない正真正銘のハーバード大学です。ハーバードに詳しくないのでどういう学部が有名なのか知りませんが、なにぶん多趣味な人ですから何をしていてもおかしくないです。
 因みに羽鳥大、やけに沢山の学部がありますが、この大学自体に特にモデルはありません。こんな支離滅裂な大学があっても困りますが。それから、学部の内容は当てずっぽうですので(要は調べてない……ほかの考証もてんでさっぱりです)、これから進路を決める人、惑わされないでください(苦笑)。

 それでは次回もお楽しみください。

水門 清哉 拝。


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